フルート教本って?オススメ・人気の教本一覧
【初心者・大人・子ども・独学等】をご紹介
フルート教本(きょうほん)とは何気な口にしているものの、どんなものなのか正確には理解していないことも多いでしょう。今日はフルート教本について、またフルートを習う方のレベルや状況にあわせて、どんな教本を、どんな形で使うべきかをご紹介いたします。
フルート教本(きょうほん)って?
フルートの教本の「教本」とは?「教科書」と誤解してしまうこともありますが、「教則本」のことを指します。フルートの「教則本」は、フルートの演奏技術を、初学者、初心者の方が段階的に学び、身につけられ、上達するように編纂された指導内容及び楽譜のテキストのことです。
フルート教本が必要、用いられる理由は?
フルート教本が必要な理由は?用いられる理由は?簡単に触れてみたいと思います。
フルート演奏の基礎知識の習得
フルートを始める初心者にとって、楽器の基礎知識や演奏技術を学ぶことは重要です。教本は音符の読み方、リズムの取り方、吹奏法の基本など、フルート演奏に必要な基礎的な知識を提供します。
正しい練習方法の指南
教本にはフルートの練習方法やプラクティステクニックが詳しく解説されているものもあります。正しい姿勢や指使いの習得、音色の作り方、フレージングやアーティキュレーションの練習方法など、効果的な練習を行うためのガイドが提供されます。
楽曲レパートリーを増やす
フルート教本には様々なレベルやジャンルの楽曲が含まれています。教本を通じて新しい曲を学ぶことで、演奏の幅を広げることができます。初心者向けの楽曲から段階的に難易度が上がる楽曲まで、自分のレベルに合った曲を選ぶことができます。
自己学習のサポート
フルート教本は、自己学習のサポートにも役立ちます。自宅での練習や復習の際に、教本の指示や演奏のサンプルを参考にすることで、正しい姿勢や技術を保ちながら練習を進めることができます。
独自の学習スタイルの形成
フルート教本は、著者や編集者の音楽的な視点やアプローチが反映されています。教本を通じて学ぶことで、自身の演奏スタイルや音楽的なセンスを育むことができます。また、教本には実際の演奏例や解説が含まれている場合もあり、これによって音楽の理解を深めることができます。
音楽理解が深まる
フルート教本は、簡単に音楽理論や楽曲解分析、アナリーゼに関する情報も提供しています。楽譜の解読や楽曲の構造、表現のポイントなどを学ぶことで、音楽理解が深まります。これにより、演奏における音楽的な表現力や感性を磨くことができます。
指導者との共有のため
フルート教本は、個人の独学だけでなく、指導者とのレッスンや指導の際にも役立ちます。同じ教本の内容を共有することで、指導者とのコミュニケーションが円滑になり、効果的な指導やアドバイスが受けられます。
段階的な演奏技術の成長ができる
初級者から上級者への進歩に伴い、より高度な技術や奏法を習得する必要が出てきます。フルート教本には、テクニックの発展や特定のスタイルやジャンルへの挑戦に役立つ情報が含まれています。これによって、自身の演奏スキルを向上させることができます。
モチベーションの維持
フルート教本は、練習のモチベーションを高める役割も果たします。新しい曲や技術を学ぶことで、練習に対する興味ややる気を刺激することができます。教本の進行や目標に向けて練習を進めることで、充実感と達成感を得ることができます。
知識の定着と総合的な成長
フルート教本は、繰り返し使うことによって知識や演奏技術が定着しやすくなります。また、教本を通じて演奏や理論、上手に演奏するポイント、気を付ける点についての総合的な知識を得ることで、総合的な成長を促すことができます。これによって、フルート奏者としての自信や自己満足感を高めることができます。
なぜ、フルートの教本が必要なの?
フルートの演奏には、頭で様々な知識を、身体で様々な技術を身につけなくてはなりません。ただし、演奏の技術については、正しい形、方法、順序で身につけない場合、音を鳴らすことだけに偏り、弾き方に癖がついてしまうことがあります。一度癖がつくと治すのが大変なばかりか、より難しい曲が演奏できないといったことになりえます。それを防ぐために、正しい方法、手順で演奏技術を学べる、身につけることが出来るフルート教本が必要なのです。
フルート教本の種類と選び方
【1】 対象者・年齢
【2】独学でも分かるか
【3】曲の親しみやすさ・楽しさ
【1】教本の「対象者・年齢」は?
まずフルート教本には、対象者の年齢に応じて大きく2つに分けられます。「子供、お子さん用のフルート教本」と「大人用のフルート教本」です。
「子供、お子さん用のフルート教本」は、一見絵本のような表紙で、中も優しい絵柄や挿絵が入っていたりお子さんでも親しみやすい物であると同時に、フルート講師・先生による指導やサポートを前提として作られていることが多いです。それに対して「大人用のフルート教本」は、フルート講師や先生による指導やサポートのもと使用することができるものと、独学でも使用できるものがあります。
【2】教本は独学用か?指導が必要か?
特に大人の方の場合、お子さんと異なり、ある程度、読書や学習習慣があるため、フルートや楽器の教本であっても、ご自身でよみすすめていくことは不可能ではありません。また独学者向けの教本も出版されています。ただし、独学では、お手本となる講師の演奏の指の動きを見ることができない、またご自身の指を動きが適切かを判断、指導や正しくない癖がつかないように修正してくれる人がいない点が、フルートの上達の壁となります。そのためDVDや動画などが付属しているものを用意すると良いでしょう。
【3】曲の親しみやすさ・楽しさ
フルート教本には、諸学者のレベルに合わせた練習、課題の曲が掲載されています。それを練習することで、弾き方が身につくことになりますが、曲の好みや楽しさは大きく異なります。有名、伝統的なバイエルやブルクミュラーなどの作曲家の楽曲を主体とする教本から、ポピュラーな曲が多く含まれているものまで様々。幼稚園教諭や先生などを目指す予定の方は伝統的なものが必須ですが、それ以外、特に趣味として大人の方が学ぶ場合には、自分が好きな、弾いて退屈しない楽曲が掲載されているものを選ぶのも大切です。
フルート教則本ご紹介
フルートをはじめよう / ヤマハムックシリーズ
フルートをはじめよう わかりやすいDVD付 (ヤマハムックシリーズ158)」は、フルート初心者の強い味方です。フルート初心者の方にも分かりやすいように、フルートの組み立て方、持ち方、そして、吹き方へと、丁寧に解説しつつ、DVDでは映像をもとに確認をすることができます。また内容の特徴として、まとまった練習時間を作ることが出来ない方でも無理なく取り組めるよう、15分、30分といった時間で区切った練習メニューをこなしつつ、フルートが吹けるようになります。また楽器が老けない時でも、出来る練習法などの紹介もあります。
フルート 初歩の初歩入門 (初心者に絶対!!)
フルート初心者のための優しい教本です。フルートの指使いや吹き方、姿勢などイロハが分かる知識はもちろん、練習曲には、初心者の方たちに人気の高い曲の有名なフレーズを優しく吹きやすい形にして使用しています。音符にはドレミのルビをふってあり、楽譜が読み慣れないていない方でも安心。音階を徐々に増やしていくように運指を覚えていく構成にもなっているので、着実に、知識と技術を身につけながら、まず吹いてみる、楽しさを知るためにも役立ちますよ。
ドレミファ音名入りで楽々!! こどもの歌で始めるフルート教本
フルートを初めて始める小学生以上のお子様を対象としたフルート教本です。レッスンでの使用はもちろん、親御さんのサポートも必要ですが、独習にも使用することが出来ます。導入部では同じ曲を音域を変えた2パターンで演奏することにより、効果的にフルートの運指に慣れていきます。お子様だけではなく、大人の方でも優しい曲から始めることができ、挫折もなく導入をスタートすることができますよ。
【収載曲】
月の光に/オーラ・リー/バイエル8番/ぶんぶんぶん/家路/ちょうちょう/聖者の行進/こぎつね/春の小川/野ばら/アマリリス/草競馬/アメイジング・グレース/天国と地獄/四季より“春”/アイネ・クライネ・ナハトムジークより 第2楽章/四季の歌/誰も寝てはならぬ/故郷の人々/フーガ ト短調/愛のロマンス/黒い瞳/茶色のこびん/荒野のはてに/赤とんぼ/故郷/荒城の月/見上げてごらん夜の星を/少年時代/金婚式/シチリアーノ/主よ、人の望みの喜びよ/パッヘルベルのカノン/全33曲
アルテ フルート教則本 1 比田井訳・解説/ 日本フルートクラブ出版
アルテス原書を、比田井氏が翻訳したアルテのフルート教本です。アルテスの植村版とは異なります。日本においては長きに渡って、比田井版が指導用に多く用いられ、現在でも多数の生徒さんが使っています。内容については、アルテスの植村版がオリジナルに忠実なのに対しこちらは、比田井氏の解釈が多い点が異なります。楽典などは原書から割愛してある箇所もあります。第 1 巻は,演奏法より音の基礎的な力の習得を重視。それを訓練的に習得することができるという利点があることがわかる。また,第 2 巻では,特に演奏技術の習得に重点が置かれています。その一方、学習内容がやや訓練的で、初心者にとっては少し単調に感じてしまうことから、好きな楽曲の楽譜をモチベーションを保ち進めると良いでしょう。
フルート教本 〔導入編〕 (管楽器メソード・シリーズ)
はじめてフルートを手にする方のための入門書で、初心者が学びやすい教本となっています。お子さんの導入レッスンにも使用されています。イメージを掴みやすい、良く知られた曲を用いて、演奏に集中しやすくしながら、楽器上達のために必要不可欠で、しばしば忘れられがちな譜読みにも十分配慮して作られています。こちらの教本を終えれば、さらなるテクニックを学ぶための充分な基礎固めができますよ。
【目次】
一番星みつけた/メリーさんのひつじ/ちょうちょう/すてきなタバコ/きらきら星/チューリップ/うさぎ/月の光に/ガヴォット/ロンドン橋/カッコウ/オーラ・リー/ちょうちょう/行進/ゆっくり/かえるの合唱/アンダンテ/きらきら星/ミュゼット/フレール・ジャック/ちょうちょう/たなばたさま/アヴィニヨンの橋で/春の小川/大きな栗の木の下で/こぎつね/荒城の月/新しいメヌエット/さくらさくら/ドイツ舞曲/眠りの精/サラバンド/海/ぶんぶんぶん/ふじの山/コンドルは飛んで行く/大きな古時計/エーデルワイス/浜千鳥/こもりうた(シューベルト)/野ばら(ヴェルナー)/元気よく/イギリス国歌/エコセーズ(ベートーベン)/きよしこの夜/よろこびの歌/花/ローレライ/イタリアのメヌエット/ワルツ(シューベルト)/ワルツ(シューベルト)/浜辺の歌/虹のかなたに/威風堂々
トレバーワイ 初級用フルート教本 上 音楽之友社
四半世紀にわたって愛されてきた『トレバー・ワイ 初級用フルート教本 上』。英国生まれ、ロンドンのギルドホール音楽院教授、マンチェスターのロイヤル・ノーザン音楽大学で21年間教授を務め、英国フルート協会(BFS)の設立者名指導者として知られるトレヴァー・ワイ。フルートの構え方から、徐々に音域を広げていき、様々な調で演奏できるようになるまで、体系的に組まれたフルート入門書。低音域からはじめ、全音域で良い音質をつくる基礎を身につける、というのが特徴である。また、豊富に掲載された楽曲は、ソロで、デュエットで、ピアノやギターとともに(ピアノ伴奏譜は別売)、演奏できるようになっている。はじめてフルートを手にした人にも、分かりやすく、楽しく学べる1冊。安定した音づくりに力点が置かれており、基礎的な技術がじっくりと着実に身につきます。初心者向けですが、それ以上のレベルでも、音や息づかい、譜面読みなどにやや不安があるという方にはとてもおすすめだと思います。新たに独習用としても復習用としても使えるCDがついた。
付属CDには、本書の掲載曲の、トレヴァー・ワイ自身によるフルート模範演奏、ピアノ伴奏のみの2種類を収録。
トレバー・ワイ いちばんはじめのフルート教本
フルートとその演奏方に関することすべてがわかる
こちらは独習者向けのフルート教本です。ただし、あくまでも正教材を補うために使う副教材で、正教材はトレバーワイ以外のものでも良く、正教材の理解を深め、練習の精度を上げるのに役立ちます。内容としては、トレバーワイのフルート教本のまとめ的な内容に近く、フルート演奏には初学者は何を学ばなくてはならないのか、必要な知識や技術を全体的に俯瞰するためにも役立ちます。その一方、細かい点については、別に参照したり、講師に質問して解消する必要がある箇所もあります。頭を整理したり、気分転換にもなるため、一度全て読んでみると良いでしょう。
トレヴァー・ワイ フルート教本 第1巻―音 CD付[改訂新版]
アルテス フルート奏法 第一巻 植村泰一 訳・解説 / アンリー アルテス シンフォニア
「アルテス」とは、1826年フランスのルーアンに生まれパリの音楽院でフルートを学んだ後パリオペラのフルーティスト、音楽院フルートの教授を務めた、この教則本の著者ジョセフ=アンリ・アルテスのこと。比田井版のアルテス フルート教本は、解説の大半が比田井氏のオリジナルで、原著とは異なりますが、こちらは、植村氏が忠実にアルテスのオリジナルを訳し、原著を理解するため著者の訳注、解説を加えているのが特徴で、フルートの初心者には特におすすめです。また上級の人にとっても素晴らしい教則本となるでしょう。特に、第一巻は、フルートの持ち方から、唇の形や頤の使い方など、人に聞きづらい、自分では気づかない初歩的なポイントについて分かりますよ。
ラーントゥプレイ 最新フルート教本 BOOK1&2
“ラーントゥプレイ 最新フルート教本 BOOK1&2″は、アメリカなどで中高生の吹奏楽部員によく用いられる教則本です。初めて管楽器に触れる学生から、吹奏楽のパートでグループ学習する生徒までを対象にしています。本書は単に技術面だけでなく、音色とリズム感を育むことにも焦点を当てており、バランスの良い音楽家へと成長するための基礎を提供します。初心者から徐々にスキルを向上させる学生にとって、理想的な学習資源となるでしょう。
フルートの教本は自分で選ぶ?講師や先生に選んでもらった方が良い?
フルートの教本や初学者向けの書籍は多数出版されておりますが、教本は誰が選ぶべきか?とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。答えは、簡単です。悩む、分からないのならフルート教室、その講師に選んでもらいましょう。まず、フルートを習う年齢や目的によって、どういった演奏技術や音楽の知識を身につけるべきかが異なります。
フルートの教本選び・フルートレッスンは、日本フルート音楽院へ
経験豊富な講師の場合は、その点を踏まえ、レベルを確認した上でピッタリの教本を選んでくれます。ただし、教室や先生によって、指導方針や経験が異なることから、指導内容については教室差があります。その点の前提知識を踏まえて、希望を伝えつつ、信頼する先生とご相談の上、決めて頂けると良いでしょう。
もっとフルートの教本・楽譜・楽曲を知りたい
フルートの教本・楽譜・楽曲の紹介をしております、さらに拡充中、楽しみにしていてくださいね。